/ \
/ ─ ─\ ぶっちゃけ俺もよく分かってないけど勝手に進める
/ (●) (●) \
| (__人__) | ________
\ ` ⌒´ ,/ .| | |
ノ \ | | |
/´ | | |
| l | | |
ヽ -一ー_~、⌒)^),-、 | |_________|
ヽ ____,ノγ⌒ヽ)ニニ- ̄ | | | ____ やる夫で学ぶ「臥薪嘗胆」
002 名前:
呉と越という国同士は三十年以上もお互いに争っていた。
呉の王『闔閭』は、楚から亡命してきた『子胥』という家臣を重く用いて、政治を任せていた。
/:::::,r'´ ヽ:::::::::l,
l:::::::l_,,_ _,,-‐-: :'l:::::::::l
ゝ::iィ'"`゙`t‐l´ ̄~゙i、:.l:::::::::l
゙ビ'--‐i ゙'‐-‐'': :`'´ i丿
゙i `` : : : リノ
゙i r--‐ーッ : :r、ノ
゙i ``''''"´ : :/::l'"
. ゙i、,___/: :l_
闔閭
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j
ヽム:.} ii;_j ii;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ. _ 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
子胥
004 名前:
005 名前:
l:::::::l_,,_ _,,-‐-: :'l:::::::::l
ゝ::iィ'"`゙`t‐l´ ̄~゙i、:.l:::::::::l
゙ビ'--‐i ゙'‐-‐'': :`'´ i丿 フハハハハ! 人がゴミのようだ!
゙i `` : : : リノ
゙i r--‐ーッ : :r、ノ
゙i ``''''"´ : :/::l'"
. ゙i、,___/: :l_
呉が越を攻め入った。
しかしこの時、闔閭は戦いで深手を負い死んでしまう。
>>4 そういやそうだったか、補足トン
006 名前:
|┃ ____
|┃/⌒ ⌒\
|┃(●) (●) \
――‐.|┃:⌒(__人__)⌒:::::\ えへへっ
|┃ |r┬-| |⌒)呉王になったお!
|┃ `ー'ォ //
(⌒ヽ・ ・ ̄ /
|┃ノ /
|┃ つ <
|┃ (::)(::) ヽ
|┃/ > )
|┃ (__)
この後、闔閭を継いで呉の王になったのは、闔閭の子『夫差』だった。
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ……よろしく。
ヽム:.} ii;_j ii;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ. _ 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
子胥も彼に仕えることになる。
007 名前:
/ \
/ _ノ ヽ、_ \
/ o゚((●)) ((●))゚o \ とーちゃんが死んだのは悲しいお……
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
ノ L____
⌒ \ / \
/ (○) (○)\
/ (__人__) \ こんなひどいことした越とかいう奴が憎いお!
| |::::::| | いつか必ず復讐してやるお!
\ l;;;;;;l /l!|
/ `ー' \ |i
/ ヽ !l ヽi
( 丶- 、 しE |そ ドンッ!!
`ー、_ノ ∑ l、E ノ <
レY^V^ヽl
この時夫差は思い立った。
009 名前:
/ \
/|(●)⌒) \ やっぱり薪の上で寝るのは痛いお……
/ < \ でも、とーちゃんはもっと痛い思いをしてたはずだお……
| |(●)、_,) |
\ /
ノ \
/´ ヽ
| l \
ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、.
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
朝夕『臥薪』(毎日薪の上で寝起きをし)
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ……おはよう、夫差
ヽム:.} ii;_j ii;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ. _ 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
011 名前:
/ ー \
/ ( ●) (●)
/ ::::⌒(__人__) ヽ
| |r┬-| |
\  ̄ ̄ /
……いつもの頼むお。
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 『夫差、而忘越人之殺而父邪。』
ヽム:.} ii;_j ii;リ ル iレヽ (夫差よ、お前は越の者が父を殺したのを忘れたのか)
`ヘ:ゝ. _ 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
012 名前:
⌒ \ / \
/ (○) (○)\
/ (__人__) \ とーちゃんを殺した奴を忘れるわけないお!
| |::::::| | 絶対に復讐してやるお!
\ l;;;;;;l /l!|
/ `ー' \ |i
/ ヽ !l ヽi
( 丶- 、 しE |そ ドンッ!!
`ー、_ノ ∑ l、E ノ <
レY^V^ヽl
毎日出入りする使用人に戒めの言葉を述べさせ、自身の復讐心が絶えないようにした。
013 名前:
,.へ
___ ム i
「 ヒ_i〉 ゝ 〈
ト ノ iニ(()
i { ____ | ヽ
i i /__, , ‐-\ i }
| i /(●) ( ● )\ {、 λ
ト-┤. / (__人__) \ ,ノ  ̄ ,!
i ゝ、_ | ´ ̄` | ,. '´ハ ,!
. ヽ、 `` 、,__\ /" \ ヽ/
\ノ ノ ハ ̄r/:::r―--―/::7 ノ /
ヽ. ヽ::〈; . '::. :' |::/ / ,. "
`ー 、 \ヽ::. ;:::|/ r'"
/ ̄二二二二二二二二二二二二二二二二ヽ
| 答 | 勝 利 │|
\_二二二二二二二二二二二二二二二二ノ
念願叶って、遂に夫差は越に勝利した。
014 名前:
/ _ノ \
| ( ●)(●) こんなところで終わってたまるかよ……
. | (__人__) 常識的に考えて……
| ` ⌒´ノ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ \
/ く \ \
| \ \ \
| |ヽ、二⌒)、 \
そして越の王『勾践』もまた、復讐に燃える事になる。
015 名前:
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) 妻は召使にして俺も家臣になるっつてんだ。
. | (__人__) 助けるべきだろ、常識的に考えて……
| ` ⌒´ノ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ \
/ く \ \
| \ \ \
| |ヽ、二⌒)、 \
要は全面降伏。
016 名前:
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j この人の言う事を聞いてはいけない……
ヽム:.} ii;_j ii;リ ル iレヽ 勾践は何か企んでる……
`ヘ:ゝ. _ 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
子胥は勾践を助ける事を否定した。 しかし――
-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
/ /" `ヽ ヽ \
//, '/ ヽハ 、 ヽ
〃 {_{ノ `ヽリ| l │ i| まぁお互い長い間で痛み分けだったわけだし、
レ!小l● ● 从 |、i| ここは一つ許してあげたらどうにょろ?
ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│
/⌒ヽ__|ヘ ゝ._) j /⌒i !
\ /:::::| l>,、 __, イァ/ /│
. /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |
`ヽ< | | ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
当時の太宰(今で言う総理大臣的なポジション)だった『ハクヒ』は勾践を助けろと言う。
017 名前:
/ /" `ヽ ヽ \
//, '/ ヽハ 、 ヽ
〃 {_{ノ `ヽリ| l │ i| ……何でも勾践の奥さんは相当の美人らしいにょろ
レ!小l○ ○ 从 |、i| 召使にしたら……あとはわかるにょろね?
ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│
/⌒ヽ__|ヘ ゝ._) j /⌒i !
\ /:::::| l>,、 __, イァ/ /│
. /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |
`ヽ< | | ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
____
/ \ /\ キリッ
. / (ー) (ー)\ 美人人妻wwwwwwwヤりたい放題してやるおwwwwwww
/ ⌒(__人__)⌒ \ (仕方ないお。 同じ軍人、情けだけはかけてやるお)
| |r┬-| |
\ `ー'´ /
ノ \
/´ ヽ
| l \
ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、.
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
018 名前:
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j …………
ヽム:.} ii;_j ii;リ ル iレヽ 私は、反対した……
`ヘ:ゝ. _ 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
020 名前:
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●) 助かった。
. | (__人__) 持つべき者はやっぱり知恵だな。
| ` ⌒´ノ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ \
/ く \ \
| \ \ \
| |ヽ、二⌒)、 \
-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
/ /" `ヽ ヽ \
//, '/ ヽハ 、 ヽ
〃 {_{ノ `ヽリ| l │ i| あの王バカだからどうってことないにょろ……
レ!小l○ ○ 从 |、i| それより、あとでしっかりとスモークチーズはくれるにょろね?
ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│
/⌒ヽ__|ヘ ゝ._) j /⌒i !
\ /:::::| l>,、 __, イァ/ /│
. /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |
`ヽ< | | ヾ∨:::/ヾ:::彡' | ――ああ、もちろんだ。
いわゆる賄賂を受け取っていたからだ。
023 名前:
/ _ノ \
| ( ○)(○)
. | (__人__)
| ( やっぱり苦い……
. | ` ⌒´ノ
. ヽ }
ヽ ノ
/ く \
| \\ \
| |ヽ、二⌒) \
l l \ \
『胆仰嘗(胆を仰ぎ嘗め)』
国に帰った勾践は、寝床に苦い肝をかけ、毎日それを嘗めては自分に言い聞かせる。
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●)
. | (__人__) 『女忘会稽之恥邪。』
| ` ⌒´ノ (お前は会稽の恥を忘れたのか)
. | }
. ヽ }
ヽ ノ \
/ く \ \
| \ \ \
| |ヽ、二⌒)、 \
余談だが、敗戦の屈辱・前に受けた酷い恥なんて意味の『会稽の恥』という言葉もここから来た。
024 名前:
. {、l 、ト! \ / ,ヘ |
i. ゙、 iヽ / / / ヽ │
. lヽミ ゝ`‐、_ __,. ‐´ / ,.イ \ ヽ |
`‐、ヽ.ゝ、_ _,,.. ‐'´ //l , ‐'´, ‐'`‐、\ |
ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ /ヽ
,.‐'´ `''‐- 、._ヽ /.i ∠,. -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ.、
[ |、! /' ̄r'bゝ}二. {`´ '´__ (_Y_),. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }
゙l |`} ..:ヽ--゙‐´リ ̄ヽd、 ''''  ̄ ̄ |l !ニ! !⌒ //
. i.! l .::::: ソ;;:.. ヽ、._ _,ノ' ゞ)ノ./
` ー==--‐'´(__,. ..、  ̄ ̄ ̄ i/‐'/
范蠡
国の政治は全て種という人に任せ、勾践は参謀の『范蠡』と手を組み、復讐へ向けて軍備を整えはじめる。
025 名前:
-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
/ /" `ヽ ヽ \
//, '/ ヽハ 、 ヽ
〃 {_{ノ `ヽリ| l │ i| ……夫差様、夫差様、ちょっといいにょろか?
レ!小l○ ○ 从 |、i|
ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│
/⌒ヽ__|ヘ ゝ._) j /⌒i !
\ /:::::| l>,、 __, イァ/ /│
. /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |
`ヽ< | | ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
____
/ \
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
026 名前:
/ /" `ヽ ヽ \
//, '/ ヽハ 、 ヽ
〃 {_{ノ `ヽリ| l │ i| うっかり聞いてしまった話にょろが……
レ!小l○ ○ 从 |、i| 実は、子胥は自分の案が通らなかった事をえらく恥じていたらしいにょろ。
ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│ そしてあろうことか、そのことで夫差様に恨みを持って、
/⌒ヽ__|ヘ ゝ._) j /⌒i ! 復讐のチャンスを今か今かと待っているそうだにょろ!
\ /:::::| l>,、 __, イァ/ /│
. /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |
`ヽ< | | ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
____
/ノ ヽ、_\
/( ○)}liil{(○)\
/ (__人__) \
| ヽ |!!il|!|!l| / |
\ |ェェェェ| /
もちろん、そんな事実はどこにもない。 賄賂が暗躍する。
027 名前:
/⌒三 ⌒\
/( ○)三(○)\ 子胥にこの剣を授けるお
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \
| |r┬-| |
\ `ー'´ /
夫差は属鏤の剣を子胥へと授ける。
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ……そう
ヽム:.} ii;_j ii;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ. _ 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
028 名前:
/⌒三 ⌒\
/( ○)三(○)\ 何が言いたいかは分かってるお?
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \
| |r┬-| |
\ `ー'´ /
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ……分かる。 私に自害をしろとあなたは言っている。
ヽム:.} ii;_j ii;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ. _ 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
ノ L____
⌒ \ / \
/ (○) (○)\ いつ裏切るか分からん奴なんて近くに置いてたまるかお!
/ (__人__) \ 今すぐそれで自害するお!
| |::::::| | これは呉王の命令だお!
\ l;;;;;;l /l!| !
/ `ー' \ |i
/ ヽ !l ヽi
( 丶- 、 しE |そ ドンッ!!
`ー、_ノ ∑ l、E ノ <
レY^V^ヽl
030 名前:
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ……王の命なら仕方ない
ヽム:.} ii;_j ii;リ ル iレヽ
`ヘ:ゝ. _ 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
031 名前:
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ……私の墓にヒサギを植えて。
ヽム:.} ii;_j ii;リ ル iレヽ それが育つ頃には棺が必要になる。 それの材料に。
`ヘ:ゝ. _ 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
夫差の死、つまり呉の滅亡。
/.:.:. \
/:,:.:.: / ヽ \
/.:.l:.:.:/:/ :/ ', :l ヾ`ー
/!:.:.|:.: l/ 〃 / j } :| ハ
/イ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ム_/| l l }
N:.ハ:.:.:lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j ……それと、私が死んだら目を抉って門に。
ヽム:.} ii;_j ii;リ ル iレヽ 越の兵によって呉が滅びる様を見届けたい。
`ヘ:ゝ. _ 小/
ヾ:{>、 _ ィ<}/|/
_, ィr'´ヽ{ ___`} ヽ、_
正しい判断をしかねた夫差を呪うように、子胥は自ら首を掻っ切り自殺した。
呉の人々は悲しみに嘆いたが、もうどうにもならない。
032 名前:
/ \
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \ 裏切り者の死体なんて見たくもないお。
| (__人__) | 長江にでも捨ててくるお。
\ ` ⌒´ /
034 名前:
/ _ノ \
| ( ●)(●) 子胥も死んだ。 今が攻め入れ時だろ
. | (__人__) 常識的に考えて……
| ` ⌒´ノ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ \
/ く \ \
| \ \ \
| |ヽ、二⌒)、 \
/ \
/ _ w _\ __________ 。
/ _____| | ヘ__ ヘ__|
/⌒| ((_____| | Σ __(●)_(●)
/ |. ι (__人__) | | '' , |
| l \ | | | |________| 。
ヽ -一ー_~、⌒)^),-、| | |________|
ヽ ____,ノγ⌒ヽ)ニニ- ~ | | |
会稽の恥から二十年もの月日が流れ、遂に越は呉を討伐した。
035 名前:
/_ノ ヽ、_ \
o゚((●)) ((●))゚o
/::::::⌒(__人__)⌒::::::\ た、頼むお……命だけは見逃して欲しいお……
| |r┬-| | 会稽山の時やる夫は許したお?
\ `ー'´ /
夫差は必死に講和を試みる。
.ト│|、 |
. {、l 、ト! \ / ,ヘ |
i. ゙、 iヽ / / / ヽ │
. lヽミ ゝ`‐、_ __,. ‐´ / ,.イ \ ヽ |
`‐、ヽ.ゝ、_ _,,.. ‐'´ //l , ‐'´, ‐'`‐、\ |
ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ /ヽ
,.‐'´ `''‐- 、._ヽ /.i ∠,. -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ.、
[ |、! /' ̄r'bゝ}二. {`´ '´__ (_Y_),. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }
゙l |`} ..:ヽ--゙‐´リ ̄ヽd、 ''''  ̄ ̄ |l !ニ! !⌒ //
. i.! l .::::: ソ;;:.. ヽ、._ _,ノ' ゞ)ノ./
` ー==--‐'´(__,. ..、  ̄ ̄ ̄ i/‐'/
こいつらはわれわれと同じ事をするはずだ……生かしてはおけない!
しかし、同じ目に遭っていた主を見ていた范蠡が、それを聞き入れることはなかった。
037 名前:
/ \
/ ─ ─ \
/ (○) (○) \ (どうしてこんなことになったんだお……)
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
____
/ \
/ ─ ─ \
/ (○) (○) \ (殺す前に、子胥の言い分も聞いておけばよかったお……)
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
____
/ \
/ ─ ─ \
/ (○) (○) \ (その前の会稽のときでも、きちんとみんなの言葉を聞いてれば……)
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
039 名前:
/ \
/ ─ ─ \
/ (○) (○) \ (とーちゃん、子胥……もう皆に会わせる顔がないお……)
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
そう言って夫差は、自らの顔を布で隠して自害した。
043 名前:
また、目的を遂げるために苦心し、努力を重ねること。
だいたい誰もが一度は使った事のあるこの故事成語も
いざ蓋を開けてみればこんな話。
復讐が復讐を呼んだ血なまぐさい話から生まれた言葉、
それが『臥薪嘗胆』という言葉でしたとさ。
/⌒ヽ _,,-''"
_ ,(^ω^ ) ,-''"; ;,
/ ,_O_,,-''"'; ', :' ;; ;,'
(.゙ー'''", ;,; ' ; ;; ': ,'
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' ┼ヽ -|r‐、. レ |
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' d⌒) ./| _ノ __ノ
046 名前:
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \ 確かこんな感じだったと思う。
| (__人__) | うろ覚えだったから超面白くねぇ。
/ ∩ノ ⊃ / でも一通り投下できたから満足
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
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